漫画で枠線やベタに使うミリペンとして有名なコピックマルチライナー。
線の太さは全部で7種類と、種類が多すぎてどれを買ったらいいのかわからない・・・。
そんなマルチライナー初心者のあなたに、それぞれの太さの特徴を徹底解説。おすすめの細さの選び方を紹介します。
0.03ミリが使いにくい理由は、インク詰まりが原因?
ピグマグラフィックと違いも画像で比較していきます。
コピックマルチライナーの太さの違い、こうやって使い分けよう!
マルチライナーには太さの種類が
0.03 / 0.05 / 0.1 / 0.3 / 0.5 / 0.8 / 1.0 の7種類あります。
ミリ数で変わるのは、線の幅(太さ)です。
ミリ数が大きくなればなるほど、太い線を引くことが出来ます。
ではどうやってそれぞれの太さを使い分けるのか?
ここでは色は黒に限定して、モノクロ原稿におけるマルチライナーの使い方について説明していきます。
カラーで使うマルチライナーの色選びについては↓↓
0.03が使いにくい理由
- 細かい部分のベタ
細い線を引きたい!と思った時に、まず手にとりがちなのがこの0.03。
しかし、ちょっと待った!
この0.03、実は非常に扱いづらいです。
なぜかというと、
極細ゆえに、ペン芯が目詰まりする可能性が高いのです。
そのため、すぐにインク詰まりをおこして、線がかすれてしまいます。
その上ペン芯が細すぎて、力加減を誤るとすぐに折れてしまいます。
とにかく扱いが難しいペン。
圧倒的に初心者には不向きです。
初心者はまず0.1 、せめて0.05 で練習した方がいいです。
ボキッと追って無駄にする可能性が非常に高い。私もそうでした・・・(TT)
実際、漫画を描くのに使うなら、正直 0.05 でいいかなと。
確かに0.03は激細な線が引けるんですが、
いかんせんミリペンなので、ペン先が丸い分、丸ペンで引いた線よりは太くなります。
じゃあ丸ペンでいいじゃん。
・・・丸ペンでそこまで細い線が引けない人の妥協用、ってとこでしょうか。
基本は丸ペンの練習をしましょう。
というのも、0.03で引いた線は、漫画の白黒原稿では線が薄すぎて印刷ではほぼ出ません。
線が飛びます。
丸ペンの線はよっぽどでない限り印刷にも出ます。
キングコングの西野さんが絵本を描き始める時、「文房具屋さんへ行って店に置いている一番細いペンを買った」というのはたぶんこれ。
この扱いづらい0.03ミリ1本であのサイズの絵を仕上げるんだから、めまいがする。
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コピックマルチライナー 0.05
- 細かい部分のベタ
- カラーイラストの主線
0.03よりしっかりしているとはいえど、ペン芯がやわく頼りないことに変わりはないので、繊細な扱いが必要。
使い始めた頃はやはり芯を何度も折っていました・・・。
慣れるととても使いやすい太さです。
コピックマルチライナー 0.1
- 細かい部分のベタ
- カラーイラストの主線
一番汎用性が高く、使いやすいのがこの0.1です。
キャラのちょっとしたベタにも使えるし、背景の細かいベタにも使える。
小さめ・細めの書き文字にもいいです。
コピックで塗るカラーイラストの主線も0.1を使います。
最初に買うのは、断然0.1がおすすめです。
この0.1を基準に、
「もっと細いほうがいいな」と思ったら0.05を、
「もう少し太いのがいい」と思ったら0.3を買い足していきましょう。
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コピックマルチライナー 0.3
- ベタ
- 書き文字
ベタで主に使うのがこの0.3です。
太すぎず細すぎず、ある程度細かい部分も塗れて、広い部分もカバーできる1本です。
0.1と0.3は大量にストックを用意しています。
ベタに使ってるとインクはすぐなくなるので・・・。
コピックマルチライナー 0.5
- 枠線
- ベタ
- 書き文字
少女漫画の枠線は0.5ミリで引いている作家さんが多いです。
小さめの書き文字や、
大きめの書き文字のベース(0.5で描いて、0.8で縁取り)に使えます。
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コピックマルチライナー 0.8
- 枠線
- ベタ
- 書き文字
少年漫画の枠線は0.8ミリで引いている作家さんが多いです。
「バッ」とか「ゴッ」とか、勢いのある少年漫画の書き文字にも向いています。
コピックマルチライナー 1.0
- ベタ
- 書き文字
太すぎる&芯が固すぎて、柔軟性なし。
「どこに使うんだこれ・・・?」っていう。
買ったもののほとんど使ってません。
使うとすれば書き文字くらいなんですが、
書き文字ならプロッキーの方が描きやすくておすすめです。
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おすすめの太さは?何ミリの細さがおすすめ?
0.1 を基準に、とりあえず3~4本揃えて、あとは必要に応じて買い足していけばいいです。
0.05 は初心者だとペン芯を追ってしまう可能性が高いので、まずは 0.1 をしっかり扱えるように練習しましょう。
0.1 はカラーイラストの主線にも使えるので、持ってて損なしです。
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ピグマグラフィックとどう違う?線を比較してみた
コピックマルチライナー以外で、
代表的なミリペンにサクラクレパスのピグマグラフィックがあります。
マルチライナーとピグマグラフィックはどう違うのか?
まずボディから比較してみます。
長さはほぼ同じですが↓↓
キャップを外すと、ピグマグラフィックの方がやや長めです↓↓
ペン芯の長さはほぼ同じです↓↓
描き味はどうかというと、
わかりやすいように、0.3~0.8ミリの太めの線で比較してみます。
ピグマグラフィックの方がペン芯が硬いので、より均質な幅の線が引けます。
なので、枠線にはピグマの方が向いています。
一方でマルチライナーはペン芯が柔らかいので、細かいベタ作業をするにはマルチライナーの方が便利です。
- 枠線:ピグマグラフィック
- ベタ:マルチライナー
と使い分けるのがおすすめです。
また、ピグマグラフィックの線幅は
0.05 / 0.1 / 0.2 / 0.3 / 0.4 / 0.5 / 0.8 / 1.0 / 2.0 / 3.0 の10種類と、マルチライナーより種類が多いです。
細かな線幅が欲しい場合は、ピグマグラフィックがいいですね。
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